先日、私のFacebookの友達が「イイね」を押したため、偶然私も見ることができたその友達の知人の記事ですが、次のような記事がありました。

外出先でスマホを落としてしまい、警察に届けられていて、自分の手元にスマホが戻ってきたが、届けた人から、報労金を要求され、いくら?と聞いたら、「スマホだから1万円」と言われて、1万円を払った。拾ったスマホを警察に届けてくれるなんて、とってもいい人がいる、日本人もまだまだ棄てたものではない、と思っていたのに、お金を要求されるなんて、後味の悪い思いをした。

実は、2012月5月のこのブログの記事ですが、「携帯電話を拾ってくれた人に、いくらの報労金を払わなければならないか?」という解説を書いています。

そこでは、日本には遺失物法という法律があり、
① その28条1項に、物件の返還を受ける遺失者は、当該物件の価格の5%以上20%以下の報労金を取得者に支払わなければならないことが定められていること、
② その場合、物件の価格が問題になるが、原則として市場価格で判断され、新品であれば、携帯ショップや量販店で売っている価格(市場価格)が参考となり、購入してから時間がたったものであれば、ネットなどで調べられる中古価格が参考になること、
③ 
「おサイフケータイ」などの電子マネー機能が付いている場合には、現金類似の性格を持つので、第三者が容易に使えないようにロックがかかっているような場合や、遺失者がすくにサービスを中止するような措置を講じた場合を除き、当該おサイフケータイの利用限度額も「物件の価格」として加算される可能性があること
④ プレイべートな写真やメールの存在は、主観的に価値があるものにすぎないので、感謝のしるし程度の価値の増加をもたらすにすぎないこと、
などを記載しています。

このような遺失物法という法律の存在からすると、私としては、1万円という金額は、まぁ妥当な報労金なのではないかと思った次第です。(もし私がスマホなくしたら、icloudでデータの復元は可能なのですが、やっぱり気持ちがが悪いので、10万とか言われるとちょっと考えてしまいますが、3万円くらいなら払ってもいいなという感じですがいかがでしょう?)