日本経済新聞2015年4月9日朝刊5頁の『倒産24年ぶり1万件割れ』『14年度上場企業は1社のみ』という見出しの記事から。

 

東京商工リサーチが8日に発表した2014年度の企業倒産状況によると、倒産件数は前年度比9%減の9543件だった。年度としては6年連続で前年を下回り、1990年度(7157件)以来、24年ぶりに1万件を割り込んだ。

 

私は、破産管財人としての仕事も行っているので、倒産件数のニュースにはとても敏感なのですが、平成26年度は、「歴史的な低水準」にとどまったようです。上記の記事によると、原因は「金融機関が中小企業の返済猶予の要請に応じていることや、公共事業の前倒し発注などが影響している」とのことですので、いつまでも金融機関が支払猶予に応じるわけにはいかないと思いますし、また、いつまでも公共工事の前倒し発注があるわけでもありませんので、このような状況はいつかは破綻するように思いますが、これまでも「いつか破綻する」と言われながらこのような状態が続いていますので、ここしばらくはこのような状態が続くのかもしれませんね。