2016年1月5日日本経済新聞朝刊の記事ですが、我が国の倒産件数は依然として減少傾向のようです。

「2015年の企業倒産件数が1万件を割り込んだもようだ。14年も1万件を下回っており、2年連続はバブル末期の1989~90年以来、25年ぶりになる。大企業を中心に業績が改善しているうえ、企業が抱える借金の返済猶予に応じる金融機関が多いことも影響している。」

とのことです。

「ただ金融機関による返済猶予などの支援は、本来であれば市場から退場すべき構造不況企業などの延命につながり、産業構造の新陳代謝を妨げているという指摘もある。
 金融支援を受けている間に経営が持ち直さなければ、中小企業を中心に潜在的な倒産予備軍が増える可能性もある。
 15年後半以降、倒産状況には変化も出てきた。11月の倒産は前年同月比で3%超減ったが、単月の減少幅は15年中で最低だった。中国など新興国経済の減速懸念が続いており、金融機関が今後も貸し付け条件の変更要請に応じ続けられるかは不透明な情勢だ。」

というような懸念も記載されていますが、このような懸念がありながらも、不思議と倒産件数の減少傾向が続いてきたのがここ数年の傾向だと思います。また今年もこの減少傾向が続くのか、それとも増加に転じるのか、注目したいと思います。