前回、メルマガ記事を書いたのは昨年7月。あれから、かなり時間が経過してしまいました。

 

 過去の記事を見返すと、当時、1BTC=100万円前後で推移していました。しかし、ご存知の方も多いかと思いますが、現在、1BTC600万円を超え、過去最高価格を更新しています(この記事を書いている2021/3/15 1505の時点で1BTC=648万円)。1年しないうちに、価格が6倍になった訳です。

 

 特に、昨年10月頃までは、まだ、1BTC=100万円台でした。しかし、年末・年始にかけて、1BTC=200万円、300円、と上昇し、一旦下落したものの、1月末頃から上昇し、500万円を突破しました。その後、2月末頃に、さらに一旦下落したものの、3月に入って巻き返し、上記のとおり、1BTC=648万円にまで至っています。

 

 その背景として、機関投資家の参入や、直近では、電気自動車のテスラが、15億ドル分のビットコイン投資を行った旨の発表が影響しているようです。

 

 さて、最近は、仮想通貨関係のニュースを検索すると、ビットコインの高騰に関する記事ばかり出てきますが、もちろん、仮想通貨に関してのニュースは、価格の話だけではありません。

 

 これまで、継続的にフォローしてきた、Libraに端を発する一連の動きについても、その後、大元のLibraサイドで、いくつかの動きがあります。

 

 まず、昨年12月、Libra(リブラ)は、その名称を、Diem(ディエム)に変更しました。意味としては、ラテン語で、Day(日)、だそうです。なぜ、名前を変えたか、といえば、マイナスイメージの払拭、特に、Facebookと距離を置いていることをアピールするためとされています。

 

 この点、簡単に、これまでの経緯をおさらいをしますと、

 

Facebookが主導して提唱したデジタルマネー「Libra」は、米国内外から、袋叩きにあいました。

②表面的には、安全性が確保されていない、等々、色々と批判されていましたが、本音ベースでは、(特にGAFA一角である)Facebookが中心となって、民間団体が、通貨類似のデジタルマネーを発行してしまうことに対する、中央銀行等の危機感があったのではないかな、と思います。

③その結果、Libraは、実質、頓挫の状況になったと見られました。

④ただ、そのような状況を尻目に、中国は、デジタル人民元の(早期)リリースを匂わせ、実証実験なども行いました。

⑤このような状況を見て、中国にやられるならば、ということで、デジタルドルの議論も活発化しました。

⑥さらに、日本を含めた各国で、自国通貨のデジタル化(CBDC)の検討もブームとなりました。

G20でも、デジタル通貨容認の方向性へと、舵を切った、と報道されるようになりました。

 

ここまで振り返ってみて、思うことは、

 ムード的に、だいぶ、LibraDiem)への風当たりが弱くなってきたのかな?

という点です。

 

 また、LibraDiem)サイドでは、これまで、批判を受けて、一部、仕組みを変更するなどしています。すなわち、Libraは、当初、複数の通貨をバスケットとした裏付け資産を持ち、価格を安定させる、という触れ込みでしたが、この点、不透明だ、等々、批判がされていました。そこで、現在では、LibraDiem)は、単一の通貨を裏付けとする方向性に転換し、現在、ひとまず、米ドルを裏付けとするコインの発行を準備中、という報道がされています。

 

 さらに、Libraのプロジェクトには、当初は、VISAなど、資金決済の業界の重鎮が参画していました。他方、銀行は、1行も参加していませんでした。個人的には、こういったメンバーの顔ぶれも、中央銀行等の危機感を煽った一因だったのではないかな、と推測します。しかし、その後、Libraに対する批判も踏まえVISAMastercardPayPalなどは、プロジェクトから脱退しました。そのため、顔ぶれの印象も、当初とはだいぶ変わったように思います(ちなみに、現在のメンバーで、有名どころとしては、例えば、UberSpotifyなどが参画しています。https://www.diem.com/en-us/association/#the_members)。

 

 以上の状況において、今回、Libraは、名前をDiemに変えて、過去のマイナスイメージの払拭し、Facebookとの距離をとっていることをアピールしているように思います。

 

 また、(これは、どこまで信用できるか分かりませんが)報道では、Diemは、20213月中の発行を目指している、とのことです。

 

 これまで、紆余曲折ありましたが、最初に業界に一石を投じたLibraが、Diemと名前を変えて、復活なるか?復活したとして、普及するか?

 

 今後の展開に注目です。