この本は、元衆議院議員で若手の有望株だった田村耕太郎さんの本です。

主要なメッセージは、会社組織の中などで、ライバルから足を引っ張られたり、嫉妬されたりしてなぜかうまくいかないことがあるが、間違っても「倍返し」とか「リベンジ」などと考えるな。そんなことしても、かえってまた恨みをかったり、自分の評判を下げるだけだから。それよりも、その時間とエネルギーをもっと建設的な方向に向けよう、というものです。おそらく今の社会に最もマッチした処世訓でしょう。

アホと戦いたくなったら、部屋の天井、空の上、宇宙とどんどん精神を幽体離脱
させて、自分を客観視すれば良い、というようなテクニックも紹介されています。

足の引っ張り合いや嫉妬の激しい政治家の世界にいたときの経験談も多く、とても説得的でした。文章もリズムがあって読みやすいです。

私は、組織の中で足を引っ張られたことも(少々)ありますが、正直に言うと、
他人に嫉妬する側にもいたこともありました。アホでしたね。

残りの人生はアホにならず、アホとは戦わず、頑張りましょう。