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今年は宇宙関連法が制定され、北海道で民間のロケットが発射されるなど、宇宙に関する多くの良いニュースがありましたが、段々と「宇宙ビジネス」が現実味のあるビジネスモデルとして根付いてきたように思います。 

最近は宇宙旅行がクローズアップされていますが、昔から宇宙をブランド化したビジネスモデルがあり、これは人々の「宇宙」に対する先進的な良いイメージを用いることで、「宇宙ブランド」として商品を販売するものです。

例えば、宇宙ブランドの商品の中でも、宇宙飛行士が宇宙空間で実際に食べる「宇宙食」は昔から根強い人気を誇っているようで、割と簡単に手に入るので宇宙食を食べたことのある方も多いのではないのでしょうか。私は、宇宙食の“ショートケーキ”と“プリン”を食べたことがあり、どちらも水分がないのでサクサクとした食感ですが、食べるとショートケーキやプリンの香りがしました。例えるとウエハースみたいにサクサクなので、フォークやスプーンを使う必要がなく、手づかみで食べられます。何とも不思議な味わいでしたが、宇宙では大変貴重なデザートになりますので、実際に宇宙空間で食べるとまた違う感想を持つことでしょう。

最近では、お台場にある日本化学未来館において、国際宇宙ステーション(ISS)で育てられた乳酸菌(通称「宇宙乳酸菌」)入りのグミを見かけましたので、購入して食べてみましたがヨーグルト風味でとても美味しかったです(なんだか体調も良くなった気がします)。

宇宙食だけでなく、宇宙の最新技術を使った日用品として、宇宙飛行士のために開発した消臭機能に優れた機能的な下着も販売されています。また、宇宙服の研究結果を利用して作られた冷却下着があり、これは炎の中で仕事をする消防士や、炎天下で作業をする作業員等のために、その効果が期待されています(JAXA(宇宙航空研究開発機構)新事業促進部http://aerospacebiz.jaxa.jp/success-story/cosmode001/ )。
「宇宙」の技術を使った宇宙ブランド商品は、何だか頼もしく見えますね。

その他の宇宙ビジネスでは、冠婚葬祭ビジネスがあり、宇宙空間に遺骨を散骨するいわゆる“宇宙葬”ビジネスがあります。宇宙先進国のアメリカでは、早くもこのビジネスを行っており、すでに20年前にロケットで24名の遺骨が打ち上げられています。海洋散骨は昔からメジャーですが、この宇宙葬(宇宙散骨)をされる方は今後増えていくことでしょう。
なお、海洋散骨をする際には、墓地埋葬法や刑法(190条。遺骨遺棄罪)の適用が問題となりますが、今のところ法律上完全に合法であることが明確になっているわけではなく(法務省の見解レベル)、もちろん宇宙散骨も法律上明確に規定されておらず、判例があるわけではないので、今後宇宙散骨が増えていくようであれば議論する必要があるでしょう。

他には、宇宙空間での結婚式も10年近く前から受け付けを開始しており、面白い試みがなされております。無重力状態だとドレスのスカート部分が浮いて躍動感が出る等、宇宙空間だと“映える”特別仕様のウエディングドレスがあるそうです。現在でも宇宙ウエディングの料金は億を超えるので、なかなか一般人には手が出せないですが、招待された親戚や友人は、宇宙空間での結婚式の様子を生中継で見ることができるので、是非招待されてみたいですね。

現在では、様々な宇宙ビジネスが実施されてきており、いかに固定観念を覆すかという能力が問われているような気がします。まだまだ宇宙ビジネスはブルーオーシャン(未開拓市場)であり、先に考えた者が勝つというものだと思いますので、皆さんもここは一つ宇宙ビジネスを考えてみてはいかがでしょうか。

引き続き宇宙ビジネスの動向に注目したいと思います。

堀江貴文氏が創業者であり、役員も務めているインターステラテクノロジズ社が、観測ロケットの「MOMO」を730日に打ち上げました。

MOMOは全長10m、重さ1トンで、目標高度の100kmには約4分で到達できる能力を持つ観測ロケットだそうです。

打ち上げ当日は、多数の報道陣が集まっていましたが、MOMOは打ち上げ後、高度約20kmに達した時点で緊急停止した末に、沖合に落下してしまいました。

目標の100kmには遠く及ばず、打ち上げは“失敗”だったという声が叫ばれています。

 

しかし、MOMOは、地上から緊急停止コマンドを送るまで正常に作動していたらしく、また今後のロケット開発に多くの情報を提供して貢献するでしょうし、本当の意味での失敗とはいえないと思います。今回の打ち上げは、まだまだ民間企業のロケット打ち上げが一般的ではない中での打ち上げであり、しかも低価格でコンパクトなロケットというコンセプトを持って臨んでいる、いわば挑戦です。そのため、今回の打ち上げは、失敗ではなく今後の宇宙開発にとって大きな一歩になることは間違いないでしょう。

堀江氏やインターステラテクノロジズ社の方々には、まだまだ挑戦し続けて欲しいと思います。

 

ところで、今回のMOMOの目標高度である「100km」ですが、なぜ100kmかというと、高度100kmの空間は宇宙空間とみなされるからです。

もっとも、条約や法律のどこかに、高度100kmが宇宙空間である、と定められているわけではありません。

国際航空連盟(スカイスポーツの国際組織)が宇宙空間と大気圏の境界を高度100kmと独自に定め(この境界をカーマン・ラインといいます。)、その基準に皆が慣習として従っているに過ぎません。ちなみにアメリカのNASAもこの慣習に従っています。

 

慣習ではなく、早く条約で「宇宙空間」を定義してしまっても良いのではないかと思います(近年国連でも検討課題としているようです)。

この定義付けがなかなか進まない理由として、宇宙条約によって、宇宙空間の国家による領有が禁止されていることが挙げられるでしょう(宇宙条約2条)。

宇宙空間を国家が領有することはできず、宇宙空間より下が各国の領空になるため、厳密に宇宙空間が定義されると自分の国の領空が制限されてしまうとでも考えるのでしょうか。しかし、高度100kmまで領有権が確保できたら十分でしょう。

宇宙への進出という遠大な目的のために、まずは宇宙空間の定義を行うという一歩を踏み出して欲しいところです。

 

翻って今回のMOMOのロケット打ち上げは、宇宙開発にとって大きな一歩となりました。MOMOに触発された子どもたちが、将来宇宙飛行士や、宇宙開発の技術者・関係者になるかもしれません。

これからも日本だけでなく世界中の宇宙開発に期待したいです。

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