タグ:海賊版サイト

2022年12月6日 日経新聞42頁

「『海賊版サイト』賠償、増額を」「文化審報告素案 著作権法改正へ」

「損害賠償請求訴訟で売り上げの数値から損害額を算出する場合、現行では、著作権者の販売能力を超える部分については損害額から控除されている。
素案では、この控除部分のうち、本来なら著作権者に支払われるべきライセンス料に相当する金額を損害額に上乗せできるよう、算定方法の見直しを求めた。」



(飛田コメント)
 上記の引用部分のほか、ライセンス料相当額の算出にあたり、海賊版による被害であることも考慮して、正規に利用した場合の金額より多く賠償請求をすることができるようになるらしいです。基本的な方向性としては大いに賛成です。ただし、知的訴訟は、長い時間かかって労力も大きい(したがって裁判にかかる費用も大きい)割に、賠償額としては大したことがないというイメージのものが多いので、私としては、通常のライセンス料の3~5倍請求ができる(アメリカの懲罰的賠償を取り入れる。)とか、思い切った改正が必要なのではないかと考えています。
 そうでないと海賊版サイトはなくならないのでは?
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2022年9月27日 日経新聞朝刊14頁

「海賊版、IT大手が包囲網」という見出しの記事から

被害が止まらない漫画やアニメの海賊版サイトにテック企業が包囲網を築き始めた。ヤフーや米グーグルはウェブ検索結果に特に悪質なサイトを表示させないようにする。読者の端末への警告表示やサイト検索の取り組みも進み、米マイクロソフトはブロックチェーン(分散型台帳)による被害報告システムを検討する。捜査や裁判だけでは限界があり、企業側の協力が抑止のカギを握る。


(飛田コメント)
 「捜査や裁判だけでは限界があり」と書かれていますが、実は全くそのとおりで、今の裁判制度では、最終的な救済までに時間と費用がかかりすぎて有効な対策になり得ていないという実感があります。裁判のやり方についても技術革新が必要です。
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