カウンタック


ランボルギーニ・カウンタック
@自動車博物館(河口湖)
我々の子供のころに、子供達の間でスーパーカーブームが起こりましたが、その時の中心的なスーパーカーがカウンタックでした。とても懐かしい。(本文とは全く関係ありません。)




先日、相続の話題を書いたので、もう一題。
 

遺言書を書こうとすると、どの財産を誰にどう分けるのかで悩むことになります。
これは、「全て」の財産について誰にどう分けるかを考えるから悩むのであって、特定の財産に限ってみれば、「この財産は長男に相続させたい」とか、「この財産は○○さんに遺贈したい」というふうに、比較的容易に誰に相続させるかを決めることができるのではないでしょうか。

そこで、遺言書を書くハードルを低くするために、特定財産についてだけの遺言書というものを提案することがあります。

例えば、特定の不動産については長男に相続させる、又は○○さんに遺贈する、という条項を設け、それ以外の財産については、法定相続分に従い法定相続人に相続させる(もちろん、長男に特定財産を相続させたときは、その財産も法定持分の計算の際にカウントされます。)とするのです(もしくは、残りの財産については何も触れない。)。


弁護士がアドバイスしている案件では、もちろん全ての財産について、(遺留分や相続税などにも配慮しつつ)もれなく分けるような遺言書を作成するのが理想ですが、諸々の事情により、全ての財産を把握できない場合もありますし、特定の財産以外の遺産の分け方は相続人間にまかせたいという場合もあります。そのような場合でも、遺言書はないよりもあった方が良いですので、(クライアントにリスクを説明しつつ)特定の財産のみについての遺言書を作成することは、なお有益だと思います。

 

ご参考まで。