2022年11月21日 日経新聞朝刊15頁

「見抜かれるMBO」「受け皿会社で推測 先回り買いも」「監視委、異例の注意喚起」

「ネット上で特別目的会社(SPC)の新設情報を探ってMBO(経営陣が参加する買収)を公表前に察知し、対象外社の株式を先回りして買う投資家が出てきている。」

「監視委幹部も『当初はインサイダー取引に該当する可能性があるとみて調べたが、金融商品取引法(金商法)が定める公開買い付け者等関係者などとの接点が見つからなかった』と話す。」


(飛田コメント)

 記事によれば、この手法を利用して1億円を超える利益を得た例もあるとのことです。どこにでも頭の良い人はいますね。この手法は、証券取引等監視委員会が注意喚起に踏み切ったことにより、今後、SPCの名称を対象企業と類推されないようにする、SPCの所在地を対象企業と同一にしないなどの工夫をすることにより、使えなくなると思いますが、今後も、公開買い付け等関係者に完全に接触しないで、MBOの実施を察知できれば、インサイダーとならずに、株で大額の利益を得られるということになります。
 そんな方法ないかしら?